NHK交響楽団

N響の定期演奏を聴いてきました。
定期的にN響のHPで更新されている、楽員インタビューをさせて頂いた後で。

ロジャーノ・ノリントンさん指揮。

ベートーヴェン 序曲「レオノーレ」第1番 作品138
ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15
ベートーヴェン 交響曲 第7番 イ長調 作品92

交響曲第7番は、最近ドラマで使われたりもしましたね。
しかし生で聴いたのは初めて。楽しかったー。

ノリントンさんのほとばしるエネルギーと、N響の上質な音が、
せめぎあっていました。

よかったなぁ。
拍手が鳴り止みませんでした。

本当にいいコンサートに行けたなぁ。
よかったなぁ。

ドンジョバンニとシャバクラ!

昨日、新国立劇場にて、ドンジョバンニを観て聴いてきました。

めちゃめちゃ面白かった。


考えてみると、とてもショッキングなことに、私、
物心がついてから、ちゃんとしたオペラ(つまり、舞台美術もある、物語の最初から最後までずっと見せてくれるもの)を観に行ったのは、初めてでした。

……と、twitterでも呟いたら、楽理科卒業生とは思えない発言、と、知らない方から突っ込みが入りましたが、
本当のことなので、仕方ないのです……。

モーツァルトのドンジョバンニって、情けない男の話だったのですね……。
ただ、その描き方、音楽は、深い……というのではなく、重厚感があります。
オペラだから当然かもしれませんが。

「逃げるぞ、ここから逃げるぞ」という歌詞を、何分間も歌ってて、
(歌ってる間に早く逃げればいいのに)と思わずにはいられないような、そういうもの抜きにしても、
観ているこちらも、エネルギーを使います。

特に最後の歌、歌詞、構成は、教訓めいたものがありました。
日本の歌舞伎と、それが違うと思いました。
そして、人が死んでいるのに、仕方のないこと、むしろ、悪人は地獄に落ちるのだ! と、皆、納得して歌ってるのです。
善と悪とは……それぞれは、紙一重であり、背中合わせなのだ! みたいな話の方が落ち着く私は、
ドンジョバンニの終わり方には、そわそわしました。

そして、亡くなった男性の描かれ方。モーツァルト自身の、お父さんへの思いやお父さんとの関係に思いを馳せずにはいられませんでした。

それにしても、遠くで観て聴いていると、日本人と外国人のオペラ歌手の声の違いって、なかなかわからないものですね。
以上、本当にド素人の感想でした。

「一緒に行くはずだった人が今日突然行けなくなったから!!」と連れて行ってくれた大学の頃の音楽学部の友人に、
ひたすら感謝です。


うって変わって、今日は、シャバクラ!に行ってきました。
若い女性アーティスト達の中には、私の大学の頃からの友人、ユゥキユキが。
もちろん尊敬するお姉さん、マコプリさんも。
受付では「お久しぶりです愛まどんなです本日は来て下さってありがとうございます」と、いつも通り
フラットなテンションの愛まどんなさんにお目にかかって。
増田ぴろよさんは、痩せたように見えたな。
別に友達自慢をしているつもりはありません。
いかに、一気に知り合いに会えたか、そしてドタバタのめまぐるしい場だったのかを思い起こし、人名を出すだけでblogが長くなってしまい、説明の言葉を入れる隙がないなと、力が抜けています。

他にもシャバクラのリンクにあるように、いろんなアーティストさんが出ていらっしゃいました。

そしてその場をぐっと引き締めていたのが。言うまでもなく。
トースティーさんと、
ヴィヴィアン佐藤さんでした。

私が会場に滞在した17時から18時は、来ている人が抽選で当たったら、好きなアーティストと一対一で話せるタイム。
林永子さんが17時半に到着して、会場内を一緒にきょろきょろして、歓談して、離脱。
その後は、シブカル祭の展示も観ました。
展示は、去年より、優しい色が増えた印象。

もっともっと、いろんなものを観たり聴いたりしに行かなきゃな。

コンサートに出掛ける

トヨタのアクアのTVCMのロングverが素晴らしい。

いろんなバージョンのCMがこのロングverでは一緒になっていて、ピアノの疾走感も強くなっている。
一つ一つのバージョンも好きだし、このロングverも好き。
星空、山というのは私の個人的な思い出に出て来る景色なのだ。

このCM、音楽の切り替わりとシーンの切り替わりも見事。

大好きな音楽を、パーソナルな環境で聴くことが増えている。
だからだろうか。
クラシックコンサートに行くにあたり、結婚式の披露宴にくるような恰好で来てくれと言われ、
ちょっと違和感を覚えている。
いや、私がパーソナルな環境で音楽を聴いてばかりで、コンサート慣れしていないからではないとも思う…。
むしろこれこそクラシックコンサートというものが多くの人に敬遠されがちな理由だと思う。
そして、相変わらずクラシックという音楽は外からの高価な輸入品だという感覚が強くて、
日本人の感覚には根付いていないのかな…と思ってしまう。

コンサートやライブに行かなくてもいくらでも音楽を楽しめる今だからこそ、行く意味はなんなのだろうって思ったりもする。
コンサートホールやライブハウスでの音響を生で楽しむというのはもちろんあるけれど。
それ以外に、人との交流、とか。やっぱりなんだかんだで自分や他人のファッションを楽しむこととか。
指揮者を見たいっていう人の意見はよく聞くな。コンサートホールが異世界にいざなってくれる場所なのだとしたら、
その大切な要素となっているのは、なんだろう。

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矢部華恵

Author:矢部華恵
 
機を織るようにつなげていきたい
日々のこと、本のこと、
音楽のこと、出会った人びと…

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